「朝起きると、なんとなく深く眠れていない気がする…」
そんな時はもしかすると寝室の環境が、快眠に適していない可能性も。
生きているうちの約1/3は寝ているので、睡眠環境にはこだわりたいものです。
そこで今回は、よりよい睡眠がとれるよう、住環境でできることをまとめてみました。
ぜひご参考にしてください。
良い睡眠の条件
良い睡眠をとるには、環境の整備が大切です。
主に関わってくるのは、以下の4つです。
〇 温度・湿度
〇 光
〇 音
〇 色
建築後でも改善できますが、もしこれから建てるという方はぜひご参考にしてください。
睡眠環境に大切な「温度・湿度」
〇 室温は26℃、湿度は50~60%
寝具の暖かさや、パジャマなどの寝る服装によっても異なりますが、
室温が26℃くらいがちょうどよいとされています。
また、湿度も50~60%が良いと言われています。
インフルエンザウイルスは高い湿度に弱いため、感染予防にもなります。
良い睡眠環境にするためのポイント
ポイント① クーラーとベッドの位置を最初に考えておく
基本的に設置したクーラーの位置は変えられないので、
「直接クーラーが当たって寒い」となると、ベッドを動かすことになります。
そうなると光や音の問題が発生する場合もあるため、
設置場所はあらかじめ考えておきましょう。
ポイント② 窓下にベッドを置かない
窓下、窓付近は外からの冷気が入ってきます。
特に冬場は冷気の影響を受けやすいので、窓下は避けた方がいいです。
どうしても窓下に置きたい場合は、小さめの窓にするのもおすすめです。
睡眠環境に大切な「光」
〇 ベストな明るさは「月明り」くらい
人間がぐっすり眠れる明るさは0.3ルクスと言われています。
0.3ルクスは月明りくらいの暗さで、室内がうっすら見える程度です。
また、真っ暗な部屋は不安感に繋がることがあるそうです。
ちなみに起きるときは徐々に100ルクスまで明るくなると、目覚めやすいそうです。
100ルクスは夜の外灯くらいなので、そこまで明るくはないです。
良い睡眠環境にするためのポイント
ポイント① 寝室の窓の方向を確認する
窓の方向によって、日が入る時間帯が異なります。
東側であれば朝日が入りますが、夏季は早朝から日が入るので目が覚めてしまうかもしれません。
西側は午後以降日が入るので、夏季は暑くて寝苦しいかもしれません。
各方向に特徴がありますので、それに応じて窓の大小・位置や遮光性の高いカーテンの使用、
クーラーの位置、ペアガラスなどで対策することをおすすめします。
ポイント② 光を調整できる照明もおすすめ
一年を通して、窓からの光は天気や季節により一定ではありません。
窓から入る自然の光が一番いいですが、あまり左右されたくなければ調整可能な照明をつけることをお勧めします。
睡眠環境に大切な「音」
〇 「図書館くらいの静かさ」がベスト
人間は30デシベルくらいの静かさがいいそうです。
その静かさは、大体「図書館くらい」「木の葉が触れ合うくらい」です。
無音が一番いいのでは?と思っていましたが、静かすぎると小さな物音に敏感になり、
不安感にもつながるため、眠りにくくなる人がいるそうです。
良い睡眠環境にするためのポイント
ポイント① 大きい道路沿いは内窓などで対策を
大きい道路沿いの住宅は、どうしても夜中に車が走行する音、救急車の音などが聞こえます。
内窓をつける、遮音カーテンをつけるなど対策するといいです。
ポイント② 壁付けテレビは位置を考える
壁付けテレビが寝室と壁一枚の隣の部屋にある場合、かなり聞こえてくることが予想されます。
テレビを壁につける位置を移す、壁に本棚を置くなどの対策で音はかなり減ります。
睡眠環境に大切な「色」
〇 寝室は落ち着いた色がベター
寝室の寝具や壁の色も睡眠の質に関係してきます。
赤い色は交感神経を刺激するため、眠りにつけない人も。
寝室に適しているのは、青や緑、クリーム色がいいと言われています。
良い睡眠環境にするためのポイント
ポイント① 壁紙の色は落ち着いた色に
壁紙は落ち着いた色がおすすめです。
落ち着いた色でも、濃い茶色・灰色、また紫などの色は眠りが浅くなるため避けた方がいいです。
先述した青や緑はワンポイントで枕やカバーで使ってもいいと思います。
人生の約1/3は寝室で過ごすと考えると…
1日約8時間眠ると、人生のうち約1/3が寝ています。
その時間を寝室で過ごすと考えると、もっと寝室にこだわってもいいように思います。
これから住宅を建てる方は、質の良い睡眠をサポートする寝室をぜひおすすめします。
また、「現在の寝室に内窓を付けたい」などのリフォームのご相談も承ります!
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