北海道民は、洗濯物の「室内干し」にあまり抵抗がないそうです。
冬は室内で干すことを余儀なくされますし、本州ほど花粉などが気にならないためとも言われています。
しかし、室内で干すと乾きにくいと感じることや、臭いが気になることはあるかと思います。
近年、その対策のため、室内干しやアイロン等も可能な「ランドリールーム」を考える方が増えています。
今日は、室内干しの長所・短所、施工アイディアをお伝えします。
室内干しのメリット
● 天気や時間に影響されない
雨の日や、夜に外で干すことができないので、室内で干せるととても楽です。
晴れの日でも急な雨に降られたとき、急いで洗濯物を取り込むことや、二度洗いする手間もありません。
● 花粉、土埃などがつかない
外に干すと、風に吹かれて花粉や土埃が付いてしまうかと思います。
花粉症やアレルギーに悩んでいる人からすると、敏感に反応してしまうことも。
室内干しはそれも防いでくれます。
● 防犯対策になる
空き巣は洗濯物を事前に確認し、犯行に及ぶこともあるそうです。
洗濯物を見て、暮らしている人数や性別・家族構成を知り、取り込む時間で生活スタイルさえ把握されてしまうことも。
その他にも下着などを盗む犯罪に繋がりかねませんので、室内干しで対策するご家庭もいらっしゃいます。
● 洗濯物の傷みを少なくする
お洋服の素材によっては、日焼けで色落ちするものがあります。
なかでも麻・ウール・絹などは紫外線による痛みが大きいとされています。
陰干しや裏返して干すことを考えると、室内のほうが扱いやすいかもしれません。
室内干しのデメリット
● 生乾きによるにおい
衣類を乾かすのに時間がかかると、菌が繁殖し、においがでてきます。
あまりに湿度が高ければ、エアコンの除湿機能や除湿乾燥機などの使用で軽減できます。
● 干すスペースが必要
布団カバーなど大きなものを洗濯すると、干すスペースがなく、どうしても洗濯物の間隔が狭くなってしまうことも。
また、物干し台を使ってリビングで干していると、急な来客時に慌てて片づけなければならないこともあります。
● 電気代がかかることも
除湿の為のエアコン・除湿乾燥機・扇風機など、生乾き対策をしていることで、電気代が発生してしまいます。
そこまで家計に影響があるほどではないかと思いますが、購入の際は省エネのものを選ぶといいかもしれません。
使いやすいランドリールームにするために
● 換気の仕組み
換気扇・窓など、湿気がこもらないようにするために、空気が循環するような仕組みが大切です。
● 動線の確認
動線を確認することが大切です。
洗濯機の配置場所にもよりますが、お風呂や洗面台と近い方が、脱衣・収納の面で便利です。
しかし、動線によっては、
・ ベランダで干すことも考えて隣接させる
・ 寝室等のクローゼットに収納しやすいように隣接させる など
各ご家庭で使いやすいように設置することが重要です。
● アイロン台の設置
「干す→取り込む→アイロンをかける→たたむ」が一連の流れですむと、家事効率も大幅によくなります。
アイロン台兼たたみ台のような場所があればとても楽です。
● 引き戸がおすすめ
普段は開けておいて換気をよくし、お客様がいらしたときはサッと扉を閉めれば目隠しになるため、
引き戸がおすすめです。
● 照明、コンセントの位置
夜に洗濯物を取り込む際、物干し竿の真上に照明があると暗く感じるかもしれません。
壁の間接照明や竿にかぶらない位置設定が大切です。
その他、除湿乾燥機の使用を考えていれば、コンセントの位置も確認したほうがいいです。
日中は、お子さんの送り迎えやごはんづくり、お仕事、明日の準備などで、どうしても遅い時間になりがちな洗濯関係。
弊社では、少しでも効率的にして家事の時間を短縮し、お家で充実した時間を過ごしていただくことを願い、
家事効率や動線を意識したご提案もさせていただきます。
住まいのご相談、資料のご請求などはこちらから、お気軽にお問い合わせください。