天窓とは、簡単に言うと屋根に設置する窓です。
通常、壁につける窓とは違い屋根につけることから、不安材料も多いと言われる窓です。
しっかり良い所・悪い所を確認し、後悔しない家づくりをしましょう!
天窓の種類
〇 FIX窓
開閉ができない天窓です。そのため、下記のメリット・デメリットに当てはまらない点があります。
窓が開かないため風通しはよくならないですが、不具合が起きにくいです。
〇 突き出し窓(電動)
外へ向かって押して開ける窓です。
電動なので、リモコン等で開閉操作が可能です。
〇 突き出し窓(手動)
外へ向かって押して開けます。
手動なので、長い棒で開閉を行います。
〇 回転窓(手動)
窓の真ん中を軸にして回転する窓です。
こちらも手動なので、長い棒で開閉を行います。
天窓のメリット
① 採光性が高いことによるメリット
建築基準法上では、通常の壁面の窓に比べて、天窓は3倍の採光効果があると規定されています。
部屋に入ってくる光が多いということは、いろんなメリットがあります。
〇 体内時計を整える
日光を浴びると、睡眠ホルモンと呼ばれる「セラトニン」という物質を抑制するため、
目が覚めやすい状態となります。
「メラトニン」は、日光を浴びてから約15時間後に増えるとされているため、
7時に起きて日光を浴びれば、22時にまた眠くなってきます。
生活のリズムを整えたい方にはぴったりです。
〇 健康的な身体へ
自然光を浴びることでビタミンDが体内で生成されます。
このビタミンDは骨にカルシウムを運ぶ役割があり、身体作りにおいてとても大切です。
〇 学力にも影響
大きい窓がある(自然光があふれる)教室で学習すると、
そうでない教室に比べてテストの結果がよくなるという実験報告もあります。
自然光に触れ合うことで子供の発育にも少なからず良い影響を与えるかもしれません。
② 窓の位置によるメリット
天窓は住宅街や大きい道路沿いの住宅にも大きなメリットがあります。
〇 プライバシーを守る
住宅街や人通りの多い場所、大きい道路沿いの住宅は周りの目が気になります。
かといってカーテンで目隠しするのももったいないですね。
天窓は屋根につくので、周囲の目が気になることはあまりないと思います。
〇 風通しを良くする
入口から天窓への風の通り道を作ることで、通常のサッシ窓の2~4倍の通気量となるそうです。
また、暖かい熱は上部に溜まるので、風の通り道を作っておくことで天窓から熱が排出され、
室温を下げることも可能です。
天窓のデメリット
① 日光で暑く感じる
日あたりがよいので、太陽の熱が入りやすく、特に夏場は暑く感じます。
天窓付ける際は、ブラインドを付けることをお勧めします。
また、設置位置もよく考えるといいです。
また、最近では熱を反射しやすいガラス素材もあるため、材質を検討してもいいかもしれません。
② 結露しやすい
日中の暖かい空気が天井に溜まり、夜間に外から急に冷やされると結露ができることも。
最近ではペアガラスや断熱の窓等の結露がしにくいものがありますので、工夫次第で解決できるかもしれません。
③ 掃除しにくい
窓周りの掃除や、何か問題があったときに確認したりする際、
手に届かない場所にあることが多いです。
そのため、業者さんを呼んでメンテナンスすることになります。
④ 雨漏りが心配
基本的には雨漏りがしない設計となっていますが、劣化により雨漏りが発生することも。
メンテナンスは定期的に行い、リスクを認識して導入することをおすすめします。
デメリットを理解して対策をしましょう
天窓は事前にデメリットを把握して対策をすれば、
快適に過ごすアイテムとなります。
開放的な空間づくりにも一役を買う天窓を、検討してみてはいかがでしょうか。
注文住宅のお見積りは、お気軽にこちらからお問い合わせください。